どんなゲーム?
なにをするゲームなの?
ハリマン先生 ユニオン・パシフィック鉄道及びサザン・パシフィック鉄道の経営者だった鉄道王ハリマンの子孫……の近所に住んでたこともあるおじいさん犬。 |
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ヒロシ君 平岡家の居候。鉄道はなにより車両が好き! あと野球が大好き!魔球も投げられるよ! |
(ボードを前に)ええと、とにかく何をすればいいの? | ||
このゲームの目的は、勝利点を稼ぐこと。じゃあその勝利点を稼ぐにはどうすればいいかというと、 1.拡張している駅と同じマスに自分の路線コマがあること 2.遠隔地マス(星の中に数字の書かれたマス)に自分の路線コマがあること 3.勝利点を得られるカードが自分の山札にあること があげられる。 |
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路線コマっていうのはプレイヤーごとに違う色の立方体のコマのことで、ゲーム開始時に20個ずつ配られるんだね。 拡張している駅って? ボードの、横浜とか蒲田とかって地名が書いてあるマスにはビルのアイコンが書いてあるけど……これのこと? |
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そのビルのアイコンは、そのマスに駅コマがいくつまで置けるかを表しているよ。駅コマっていうのは白い八角柱のコマのことで、プレイヤーが『駅拡張』カードを使うとビルのアイコンが描いてある都市のマスに置くことができる。 横浜のマスにはビルのアイコンが3つ描いてあるだろう、これは駅コマを3つまで置けること、つまり3段階まで拡張できることを示しているよ。 |
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駅を拡張したら勝利点だね!? | ||
いいや、駅を拡張させただけじゃまだ誰にも点数が入らないよ。そこに自分の路線コマがないよ。 逆をいえば、誰でもどの都市にでも『駅拡張』カードを出しさえすれば駅コマを置けるんだ。先に都市を拡張させておいてあとで路線をひいてもいいんだ。 |
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じゃあ都市コマの置いてあるマスに路線コマを置くよ!『線路敷設』カードを出せばいいんだよね。 | ||
ちょっと待って、駅コマはどの都市にでも置けるけど、路線コマはどこにでもというわけじゃない。 路線というくらいだから、ひと続きになってなくちゃいけない。すでに置いてある自分の色の路線コマの隣じゃないとダメだよ。 |
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そっかあ、まあつないでつないで、駅コマが3つ置いてある都市に路線コマを置くよ!これで高得点! | ||
そういうわけにもいかないんだ。路線コマを置こうとする地形によって『線路敷設』カードを出すだけじゃなく余計に資金が必要なことがあるんだ。 資金っていうのは、カードの左上に、黄色い丸の中に書いてある数字のことで、そのカードを場に出すことで数字分の資金を使うことができるんだ。 |
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これによると、既に駅コマが置いてあるマスは、(1+置いてある駅コマの個数)個の資金が必要となっている。今キミは3つ駅コマが置いてあるマスに路線コマを置こうとしているから、『線路敷設』カードの他に4コスト払わなくちゃいけないよ。 | ||
なるほど…。 じゃあ路線コマを先に置いてから『駅拡張』カードを出せばよかったかな。 |
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まあそれも戦略次第かな、たくさん資金が出るようなデッキを組んでいれば構わずにどんどん路線敷設できるかもしれないね。 次は山札と手札の流れを説明するよ。 |
山札ってなに?手札ってなに?
それじゃあ山札とは何か、手札とは何かを実際の流れの中で説明しよう。 | ||
初期カードとして『普通列車』7枚、『線路敷設』2枚、『駅拡張』1枚を受けとったよ。これはみんな同じカードを同じ枚数もらうんだね。 | ||
じゃあその初期カードをよくシャッフルして裏返して上から5枚取って、自分の手元に手札として持っているように。残りは裏返したまま、自分の左側に置いておこう、これを「山札」と呼ぶ。手札を補充するときは、この自分だけの「山札」から取るんだよ。 山札はデッキとも呼ぶことがある。自分が使うカードを補充する元の山札=デッキの中身を自分で作っていくことから、こういうタイプのゲームをデッキ構築とかデッキビルドと呼ぶんだ。 |
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順番は分からないけど、山札の中にあるカードはいつかかならず手札の中に入るんだね! | ||
そういうことだ。 じゃあさっそく、ゲームの流れに沿ってプレイの手順を確認してみよう。 ゲーム開始時に、スタート地点として、プレイヤーは順番で好きなところに路線コマを1個置くことができる。ヒロシ君は品川目黒に置いたとして、実際にゲームを進めてみよう。 |
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僕の最初の手札は『線路敷設』2枚、『普通列車』2枚、『駅拡張』だったよ。 じゃあさっそく、『駅拡張』を場に出すよ! 『駅拡張』のカードには効果として「駅拡張1 廃棄物1」って書いてある。品川目黒に駅コマを1個置いて……それでこの「廃棄物」っていうのは? |
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このゲームの特徴のひとつでもあるのがこの「廃棄物」なんだ。 なにか設備を作ったりするたびに、ゴミが出たりそこに何かあったものを壊したためにがれきが出たり……それらを程よく処理したり付き合ったりしながら行動していかなくてはいけない。 とにかく、ヒロシ君は駅を拡張したかわりに、廃棄物を受け取ったわけだ。サプライという全体に共通のカード置き場から、『廃棄物』のカードを1枚受け取って、自分の「獲得カード置き場」に置こう。 |
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残りのカードは『線路敷設』2枚、『普通列車』2枚。 自由が丘まで線路を延ばしちゃおうかな! 『線路敷設』のカードには「線路敷設1 廃棄物1」って書いてあるから、『線路敷設』1枚を場に出して品川目黒の左下のマスに路線コマを置いて、サプライからまた1枚『廃棄物』を受け取って「獲得カード置き場」に置いたよ。 今度は自由が丘のマスに線路をひきたいな。 もう1枚『線路敷設』を出して、あと都市のマスに線路敷設するには資金が(1+置いてある駅コマの個数)要るんだよね。だからカードの左上に「1」って書いてある『普通列車』のカードを1枚出して資金1として使うよ。 これで自由が丘のマスにも路線コマを置いて、サプライからまた1枚『廃棄物』を受け取って「獲得カード置き場」に置いたよ。 手元に『普通列車』が1枚残ったけどもうできることがないや。僕のターンはこれで終わり! |
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じゃあその残った手札と、場に出したカードと、獲得カード置き場に置いたカードを全部まとめて、表向きにして「捨て札置き場」に置こう。 | ||
えーっ!使ってないカードも全部捨てちゃうの! | ||
そうだよ。だから回ってきた手札をそのターンの中でいかに活かすかを考えていこう。 これでヒロシ君の手番は終わり。自分の山札から5枚取って手札にしよう。初期カードが合計10枚だったから、これで山札がなくなったね。 右隣に座っているプレイヤーに手番は移って、同じようにゲームを進めていくよ。 それでは、全員に手番が回って、またヒロシ君の手番になったとして、2ターン目をやってみよう。 |
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今度の僕の手札は『普通列車』が5枚。 線路も駅も置けないのかあ……。 |
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資金を払って、新しいカードを購入して自分の山札を強化していくのも大事なことだよ。 |
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ボードの横に並べてあるサプライ、ってカードの山から、資金と引き換えに好きなカードを購入していいんだよね! じゃあ、『普通列車』3枚を払って『ビル』を買おうかな!勝利点ゲットや! |
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うーん、『ビル』はゲーム終了時に勝利点になるけれど、ゲーム中には何の役にも立たないから序盤にいきなり購入するのはおすすめできないな。 |
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えー、そうかあー…… 『普通列車』3枚で『急行列車』1枚を買おうかな。あとは『普通列車』2枚残ってるけど、資金2で何か買えるものがあるかなあ。 『埋め立て』っていうのが買えるかな。 |
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『埋め立て』は選択カードだから、ゲームによっては登場しないかもしれないカードだけれど、今回はサプライに登場している。 手札にある『廃棄物』カードを取り除くことができるんだ。 |
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ふうん、まあとりあえず買ってみようっと。 『急行列車』と『埋め立て』を買って「獲得カード置き場」に置いて、僕の手番は終わり。 場に出した『普通列車』5枚と、「獲得カード置き場」にある『急行列車』と『埋め立て』をまとめて「捨て札置き場」に移動。 山札から5枚とって手札に……って、もう山札がないよ! |
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手札を補充する途中で山札がなくなった場合は、自分の「捨て札置き場」に置いているカード全てを混ぜて新しい自分の山札として不足分を引こう。 「捨て札置き場」のカード全部をよく切って、裏向きにして、「山札」としてまた自分の左側に移動させよう。そしてまたそこから5枚ひいて、手札にしよう。 |
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ぎゃー、『廃棄物』3枚と『埋め立て』1枚と『普通列車』1枚! 何も建てられないし、資金も1しか得られないよ! |
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そうだね、そうやって『廃棄物』が山札の中に溜まっていって、行動が妨げられることがあるんだ……。だから『廃棄物』を上手く除去したり兼ね合いを考えていかないとね。 次の手番で『埋め立て』を使うと、手札の中にある『廃棄物』を全部サプライの山に戻すことができるよ。 |
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はあい、よくわかりました……。 |